男性の薄毛原因

現在日本人の成人男性で薄毛を認識している人は、およそ1342万人いると言われています(2007年調査)。
額の両サイドが薄くハゲてくる、いわゆるM字型脱毛、頭頂部から薄くなるザビエル型など男性型脱毛症には主に遺伝と男性ホルモンが関与しています。
多くの場合20代から始まり、30〜40代で前頭部と頭頂部が著しく薄くなってくるタイプです。始まる時期により青年性、若年性、壮年性、老人性というように分類されることもあります。


AGA男性型脱毛症

Androgenetic Alopeciaの略で、日本語でいうところの「男性型脱毛症」のことです。 成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことで思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、 どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。 一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。 AGAの人は全国で1,260万人、そのうち気にかけている人は800万人何らかのケアを行ったことのある人は650万人といわれています。
AGAは進行性です。何もせずにほうっておくと髪の毛の数は減り続け徐々に薄くなっていきます。そのためAGAは早めのケアが大切です。


遺伝

ヒトが受精後、2〜3ヶ月すると、皮膚が変化して毛包が作られ始め、黒髪なのか金髪なのか、直毛なのか癖毛なのか、その寿命はなど、毛髪に関する親の遺伝子を全部受け継いで毛母細胞ができ、細胞分裂を繰り返し、毛髪が作られます。ハゲそのものの遺伝子は、まだ見つかっていませんが男性型脱毛症の場合、親から受け継いだハゲの遺伝因子は、男性も女性も平等に遺伝します。この因子が一つもなければ男女ともにハゲにならず、一つの場合、男性はハゲになるが、女性はハゲにならず、二つあると男性も女性もハゲてしまうという報告があります。 これをいろいろ組み合わせてみると、男性は71〜75%の割合でハゲになりやすい遺伝子体質を受け継いでいることになります。


男性ホルモン

男性ホルモン(テストステロン)はひげや胸毛など体毛の成長を促すホルモンですが、毛髪に対しては成長・発毛を抑制する作用があります。 男性ホルモンは、毛根にある毛母細胞で5αリダクターゼ(酵素)によりDHT(ジヒドロテストステロン)という物質に変化します。このDHTが毛根細胞の分裂を抑制するため、ヘアサイクルに悪影響を与え、髪の毛の成長しにくくなり、薄毛・脱毛の原因となります。 AGAに対する育毛薬「プロペシア」などの主成分フィナステリドは5αリダクターゼを抑制する働きがあります。


ストレス

自律神経は私たちの意思に関係なく働いている神経で、その中枢はホルモンの場合と同じく間脳の視床下部というところにあり、ここから出た神経細胞は交感神経と副交感神経となって、内臓のいろいろな器官や分泌腺などに分布しています。 交感神経が刺激されると、皮膚かえあエネルギーが発散されて身体の活動が活発になり、発汗の促進、立毛筋の収縮、血管の収縮など起こり、副交感神経が刺激されると、この反対の状態になってエネルギーが蓄積されるようになり、身体の修復や疲労の回復がもたらされます。 イライラや心配事が多いと、ストレスにより皮脂腺の働きが活発になり、皮脂の分泌が増加したり、自律神経が正常に作用しなくなったりしてきます。すると、ストレスび対抗するためにカテコラミンという物質が分泌され、血管が収縮しやすくなります。また交感神経の緊張から胃腸障害を起こすようになり、栄養不足からの脱毛も多くなってきます。 交感神経と副交感神経はまったく逆の作用を持っていて、これらの神経系がその時々に応じて車のアクセルとブレーキの役目をして、順調な生命活動をもたらしています。しかしストレス状態が過度に続くと、交感神経のみが働いたり、バランスが崩れて両方が働いたり、あるいは働かなくなったりして自律機能の失調が起こり、様々な身体の不調を来すことがあります。


食生活

健康な毛髪を作るためには、まず、健康な身体作りが基本で、生活習慣病を起こすような食生活は禁物です。脂っこい肉食の食事は血中のコレステロール濃度を高め、毛乳頭にスムーズに栄養を行き渡りにくくし、皮脂の分泌を多くして、脂漏性脱毛の原因になってしまいます。 また、毛髪はケラチンという硬いタンパク質でできており、常に良質なタンパク質の摂取が健康な毛髪を作るための基本と言えます。 ビタミンAが不足すると皮脂の分泌が減ったり、汗腺の働きが衰えて角質層が厚くなります。ビタミンB6が不足すると、皮脂の分泌が多くなって脂漏性皮膚炎を引き起こすことがあります。動物性食品の多い酸性食品と、植物性食品に多いアルカリ性食品や、ビタミン、ミネラルなど、食事全体の栄養バランスを考えて食べることが大切です。


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